2008年4月3日木曜日

映画を観て考えた(1)

今日は家で「虹の女神」を観る。
ある大学生と、彼とひょんなことから友達となった、映研で8ミリ映画を撮っている女子大生とのお話。

女子大生役は上野樹里。
彼女はのだめちゃんでブレイクしたが、コメディエンヌとしては以前からなかなかのものだった。
もちろんそこには「スウィングガールズ」が入っているのだが、それだけではない。
少し前にやはりケーブルテレビで観た「亀は意外と早く泳ぐ」でも、とぼけた味を出していた。
思うにあれは、彼女がそういうものを演じるのがすきなのだろう。
で、「虹の女神」に戻ると、彼女の目が見えない妹役を蒼井優がやっている。

あ、ここでも2人が共演してるんだ。

というのも、今挙げた「亀・・・」も実は2人が共演している。
ただそこでの蒼井は、「虹」と正反対で、超行動的な友人として登場している。
「虹」とは上野と役どころがちょうど入れ替わりのようになっている。
「亀」の上野は世間知らずの主婦で、「虹」ではちゃきちゃきした男性的な感じ。

それから「虹」では、上野の職場の先輩役で佐々木蔵之助が出ていたが、
上野と佐々木というと「サマータイムマシンブルース」が思い出される。
ここでは、上野はやはり女子大生だが、佐々木は大学の講師役だった。

ま、なんとなくいろいろと馴染みのある人たちが出ていたって感じ。


で、結論はまったく飛躍するのだが。

先日、東京芸大大学院映画専攻コースの修了制作上映会があり、観に行った。
友達2人が監督として作品を発表していたからだ。

んでさらに、その友達の後輩の別の友達が
この4月から同じ芸大の映画大学院に進むことに決まっている。
彼女から入試課題の撮影に赤坂の自宅を使わせて欲しい、というメールが来たのは撮影の1週間ほど前だったのだけれど、もちろん快諾した。

少人数での撮影は濃密なひと時だった。
場所の提供者の特権としてその場に居合わすことができたのだけれど
何かを作り出そうという熱気がみなぎっていた。


「虹の女神」のなかでの映研の撮影風景などを観ていて、彼女たちのことを考えた。

大学院を出たからといって、商業映画がすぐ撮れるわけではない。
卒業した友達は、以前のバイト生活に戻ると言っていた。


映画を撮ろうなんて本気で考えているような奴にロクな奴はいない。



おいおまえら!
ロクでもない人生をロクでもなく生きろよ!

なんて思った。

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